you.の足跡

私you.が書きたいことを書くだけの日記です。ジャンルは、思想・音楽・自然科学など様々です。

昭和の謎 角川文庫編

こんばんは、you.です。  昨日から倉田百三『青春をいかに生きるか』を読み始めたわけですが、全く読み進められていません(笑)夏目漱石の『坊っちゃん』を原書で読んだことがあるし難なく読めたので、そこらへんの時代に書かれた本ならだいたい読めるかなぁと思っていたわけですが、全く事情が違いました。『坊っちゃん』は小説です。そんなに難しい言葉も使われておりません。が、『青春をいかに生きるか』は小説ではなく、今のジャンルに当てはめると『実用書』ではないでしょうか。それも内容が哲学・倫理学と、難しい言葉オンパレードなジャンルなわけです。今思えば、普通に読めるわけがない(笑) 難しい言葉に使われている漢字って、だいたい難しいんですよね。今でも難しい漢字は、旧漢字になるともっと難しくなるわけです。辞書なしには読めないし、そもそも印刷(押し判のような...)も荒くて行一文字目がかすれて読めないこともざら。文字が潰れ、辞書で調べようとしても調べられない漢字もたくさんあります。  現代かなづかい版が、青空文庫にでもあれば読み比べが出来るのですが、それもなく。『愛と認識との出発』はあるのに、なぜ『青春をいかに生きるか』はないんだ! 「しょうがない、『愛と認識との出発』をひとまず読むか...」と同じ角川文庫から出ている紙の本を本棚から引っ張り出してきました。開けてみると衝撃(謎)の事実。『愛と認識との出発』の方が先に発表されているのに、こっちは新かな使いなのです。角川文庫が新かなに戻したのかなと思って、二つの発売年を見比べてみると、どちらも同じくらいでした(2年違いほど)。あれ、どういうことだ。『青春をいかに生きるか』を調べてみても、発表年のこと詳しく載ってないし、そもそもウィキペディアには作品自体載っていない。どうしたものか...